「独学で宅建に合格したい」「独学での勉強方法が知りたい」
宅建は就職や昇格に役立つため人気の資格です。
社会人や主婦が取得を目指すケースが多く、独学で資格を取得したいと考える人も少なくないでしょう。
結論から言ってしまうと、独学でも宅建に合格できます。
実際に私は、資格学校に通わずに通信講座「フォーサイト」の教材を使って約3ヶ月勉強し、宅建試験に1発合格しました。
不動産会社で働いてた経験もない高卒の主婦が合格したのだから、誰でも独学で宅建試験をパスできるはず!
そこでこの記事では私の実践した勉強方法や独学のコツなどを詳しく紹介します!
独学で宅建合格は無理?
冒頭でもお話ししましたが、「独学でも宅建の試験に合格できるのか?」というと、もちろん可能です。
おそらく、多くの人が思っているほど難しくないでしょう。
資格学校に通う場合は、12月〜3月ごろに開講し宅建試験の直前まで通学するプランが多いようです。
大手の資格学校「大原」では、講座の開始時期が1月〜3月・4月~6月・6〜7月と3パターンから選べます。
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通学頻度は週に2回、夜間に2時間ほどのコースが多いですが、資格学校によってさまざまなコースを用意しています。
とはいえ、主婦にとっては自分だけで週2回出かけるのも大変なことです。
コツコツと家で勉強する方がいい時間の融通がきくし費用も抑えられるので、一石二鳥じゃないでしょうか。
独学で宅建合格を目指す人におすすめのテキスト
まず、独学での勉強方法の前におすすめのテキストを紹介します。
宅建試験の参考書は本屋でも購入できますが、おすすめなのは通信講座の教材セットです。
市販の参考書は意外と高く、1冊2,000〜3,000円ほどします。
資格取得までに参考書は1冊だけではなく何冊か購入することになると思いますが、3冊買っても1万円ほどで済みます。
しかし、市販の参考書で最新の出題傾向や法改正まで把握するのは難しいでしょう。
通信講座ならこれらの情報も教えてくれるし、テキスト以外にも外出時に便利な学習アプリや過去問題集、模擬試験なども付いています。
通信講座の教材は、なにを使って勉強するか迷わず効率的に要点を押さえられるので、独学で宅建の資格取得を目指す人におすすめです。
宅建に独学で受かった主婦の勉強方法
私は2018年の宅建試験を受験して合格しました。
ちなみに当時の私は、不動産業界で働いた経験はなく法律の勉強をしたこともありません。
持っている資格は英検と漢字検定の3級、あとは普通自動車運転免許だけ。
最終学歴は中堅高校卒の超凡人です。
それでは、そんな私の勉強方法や合格するためにやったことを紹介していきます。
独学で使用した教材
私が利用した通信講座はフォーサイトです。
「3ヶ月で合格できる」と書いてあり、しかも費用が安かったためフォーサイトに申し込みみました。
フォーサイトにはいくつか宅建の通信講座がありますが、私が購入したのは「宅建・宅地建物取引士通信講座 <DVDコース> バリューセット2 2018年試験対策(基礎+過去問講座+直前対策講座)」です。
当時の価格は、税込で40,280円でした。
フルカラーのテキストが4冊、講義動画のDVD、問題集、模擬試験、暗記カード、あとは合格応援グッズみたいなのが付いていたと思います。
オンライン学習システムの「道場やぶり」というアプリ?のようなものも利用できました。
他社は使ったことがないけれど、テキストが充実していてとっても勉強しやすく大満足!
実践した勉強方法
- テキストを1章分読む
- 問題を解く
- 復習する
- 1〜3を繰り返す
- ノートに要点をまとめる
- 模擬試験に挑戦する
- 間違い直し・復習する
1番はじめに、講義DVDを見ながらテキストを読むことから始めました。
4冊のテキストはけっこう分厚く読むのに時間がかかりそうだったため、サッと読んで理解できそうなところはDVDを早送りに。
よくわからないところは講義DVDの解説をじっくり聞きました。
ここで大事なのが、わからなくても次に進むこと。
たぶん1回読んだだけでテキストの内容をすべて理解するのは難しいので、とりあえず1回目はテキスト全体をザっと読むくらいの認識でOKです。
わからないところにはチェックでも付けておきましょう。
テキストの1章分を読み終えたら過去問題集に挑戦し、間違えたところはテキストで内容を確認して次の章へ進みます。
1章ごとにこのサイクルを繰り返し、4冊のテキストとDVDをすべて見終わったら、問題集の間違えたところに再挑戦。
そして、テキストの要点をノートにまとめていきました。
内容が難しくてなかなか覚えられないところも多々あったのですが、ノートに書いているうちにきちんと理解して覚えられたので、この方法はおすすめです。
全体を理解できたら、計算問題や暗記系の勉強にも力を入れ始めました。
テキストの読み込みや模擬試験はまとまった時間を取れるときにやって、すきま時間には暗記カードや学習アプリを使って復習しました。
そして試験が近づいてきたら模試試験に挑戦。
私は模擬試験の存在をすっかり忘れていて試験1週間前にやりましたが、2週間〜1ヶ月前にはできるといいと思います。
模擬試験が終わったら間違えていたところのテキストを読み込み。
あとはひたすら自作のまとめノートを読む、アプリと暗記カードをやる、を繰り返しました。
ここまで読んでみなさんお気づきかと思いますが、そうなんです。
特別な勉強方法でもなんでもありません。
「読む→問題を解く→復習する」それだけです。
テキストの内容をひたすら頭に叩き込んで、理解を深めることが重要だと思います。
あとは最新の法改正などは出題される可能性が高いので、しっかり勉強しておくのがおすすめです!
独学するうえで重要なこととは?
独学で宅建を取得することは誰にでもできますが、勉強する環境づくりと自分でモチベーションを保つ工夫は必要です。
私の場合、子どもたちが寝ていて静かな朝早くに勉強していました。
あとは仕事の休憩時間や、子どもの習いごとの送迎時間をフル活用。
主婦が宅建の取得を目指すなら、すきま時間をいかに活用するかが鍵になると思います!
しかし、3ヶ月間息切れしないようにリラックスタイム(晩酌)もしっかり確保していました。
勉強はコツコツと続けることが大切です。
社会人や主婦の方はなかなか勉強だけに時間をゆっくり使えないと思いますが、根を詰めすぎずに頑張ってくださいね!
必要な勉強時間の目安
宅建の資格を取得するために必要な勉強時間は、300時間が目安といわれています。
すでに不動産業界で働いていてある程度知識があるような人は、もっと短い時間でも十分でしょう。
逆に、普段勉強する習慣がない人や不動産についての知識がまったくない人は、300時間以上かかる可能性も当然あります。
私の場合、平日は毎日2時間ほど、休日はプラスアルファで多いと1日6時間は勉強していました。
結局は300時間近く勉強してたのかな〜と思います。
ちなみに、スケジュール配分はこんな感じでした。
- 8月〜9月 テキストを読む
- 10月 復習・模擬試験
7月末に通信講座に申し込んで手元に教材が届いたのは8月はじめ。
2ヶ月くらいでテキストを読みこんで過去問を解き、残りの1ヶ月で苦手なところの復習・模擬試験をやりました。
独学するメリット
独学で宅建を取得するメリットは、なんといってもお金がかからないことです。
資格取得のための学校に通った場合、授業料は通学する回数にもよりますが、相場は20万円前後。
資格学校の大手、LEC東京リーガルマインドのパーフェクト合格フルコースは181,500円、日研学院の宅地建物取引士本科コースは253,000円(税込)もします。
市販の書籍を使って独学するなら数万円、通信講座を利用しても5万〜10万円ほどと、学校に通うよりも断然安く済みます。
しかし、資格学校に通学すればスケジュールに沿って勉強すればよく、分からないことは講師に質問できます。
周囲の人と比較することでモチベーションも保てることもメリットです。
ただ、通信講座野中には講師にメールで質問できるところもあります。
宅建の資格を取得するには試験合格後にさまざまな手続きと費用がかかるので、個人的には勉強になるべく費用をかけない独学がおすすめです。
試験合格後にかかる費用はこちらの記事で紹介しています→宅建とは?宅建士が仕事内容からメリット、難易度までわかりやすく解説
独学での宅建取得がおすすめな人
ここまで宅建の勉強法を紹介しましたが、独学に向いているのは以下のような人だと思います。
- 時間の使い方が上手な人
- 集中力がある人
- すでに法律や不動産関係の知識がある人
- なにがなんでも宅建を取得しなくてはいけない人
宅建を独学で取得するなら、時間の使い方が重要です。
忙しくても時間をつくったりすきま時間を活用したり、タイムマネジメントできる人に合っています。
自宅で勉強する場合はどうしても家事や育児などへと気が散ってしまうため、集中力があるとよりよいですね。
宅建の試験では、不動産に関することや法律に関する問題が多く出るので、不動産業界で働いていて知識がある人、法律に関する資格を持っている人などは独学でいけるでしょう。
あとは気合です!
なにがなんでも宅建を取得しなくてはいけない理由があると、勉強にも集中できます。
事実、私がそうでした。
仕事のパートナーである夫が「不動産業をやりたい!」と言い出して、今年の試験に受かるように圧力をかけられたので、我ながら凄まじい集中力を発揮できたと思います。
「来年の春には不動産会社に再就職する!」などの目標がある人はきっと頑張れるはずです。
宅建の合格率が低いのには理由がある
直近5年の宅建試験合格率は15~17%、合格の目安は50点満点中の35点前後です。
行政書士の合格率は11%前後、測量士は10%前後なので、宅建は他の国家資格と比べると取得しやすいでしょう。
また、宅建で学ぶ内容は住宅や街のことなど自分の暮らしにも関わることなので、多少は見聞きしたことがある言葉も出てきます。
そういった意味でも勉強しやすい資格だと思います。
しかし、何回も宅建試験に落ちている人がいるのも事実です。
ぶっちゃけ、私としては「あまり勉強せずに受験している人が多いのでは」と思っていますw
知人が不動産会社の代表なのですが、「社員に宅建受けさせたのにまた落ちたんだよ〜」と言っていたのです。
不動産業者は各事務所で5人に1人以上は宅地建物取引士の有資格者を設置しなくてはいけません。また、有資格者しかできない業務もあるため、不動産会社では社員に資格取得を推奨します。
そのため上司は資格取得を促しますが、人によっては資格が欲しいわけではない人もいるのでしょう。
知人の会社のように、上司に「宅建の資格とってこ〜い!」みたいに言われたけれど、あんまり勉強しないで仕方なしに受験している人も多いんだと思いますw
主婦が宅建を目指すなら独学がおすすめ
宅建の資格を取得するのに必要な勉強時間の目安は約300時間です。
資格学校に通えば強制的に勉強する環境がつくられますが、通学するのもお金がかかるし時間的にも難しい人は多いでしょう。
宅建は独学でも取得できますが、忙しい主婦が勉強に使える時間は限られています。
主婦が独学で宅建を目指すなら、通信講座がおすすめです。
通信講座は市販の書籍より費用がかかりますが、効率よく勉強できます。
また、1年かけて資格学校に通学するよりも、試験の半年ほど前から通信講座の教材で勉強した方が、勉強に身が入るんじゃないかと個人的には思います。
時間の使い方が上手な人や集中力がある人は独学に向いているので、通信講座での勉強を検討してみてくださいね!
https://kobolog.info/kosodate-shigoto-zaitaku/