近年は働き方が多様化し、副業や起業も珍しくなくなりました。「自由な働き方に憧れる」「自宅で仕事したい」などの理由から、フリーランスになりたいと考えている人も多いでしょう。
しかし、スキルなし未経験でフリーランスになるのは危険です。フリーランスとして働き安定した生活を送りたいなら、スキルを身に付け、環境を整えなくてはいけません。
今回は、未経験者がフリーランスになるための方法や注意点などを詳しく解説します。
なんのスキルもない人がフリーランスになるリスク
- 仕事が取れない
- 体調不良で収入ダウン
- 精神的にしんどくなる
はじめに、スキルなし未経験でフリーランスになるのはなぜ危険なのかを説明します。
リスク①仕事が取れない
単純に、なんのスキルもない人がフリーランスになると仕事が取れない可能性が高いです。クライアントの立場になればわかると思いますが、スキルがない人に仕事を頼むよりも、スキルがある経験者に任せる方が安心に決まってますよね。
スキルなしの未経験者がフリーランスになるのは、なんの装備も用意せずに山登りするようなものです。
リスク②体調不良で収入ダウン
会社員は、体調不良で休んでも他の人が働いてくれますし、いきなり収入が減ることはありません。しかし、フリーランスは働いたぶんだけしか稼げないので、体調不良で仕事を休めば収入が減ります。
スキルなし・未経験のフリーランスは、仕事を取れたとしても報酬が安いので、仕事量が減るのは死活問題です。
リスク③精神的にしんどくなる
フリーランスは個人事業主なので頼れる上司や同僚なんていません。すべては自己責任・自己判断。おそらく、想像している以上にしんどいはずです。
特に、仕事が取れなかったり、体調不良によって収入がダウンしたりすると、相当メンタルがやられます。そのため、スキルも経験もない状態からフリーランスになるのはおすすめしません。
未経験者がフリーランスになるための6ステップ
- フリーランスになる目的を具体的に決める
- スキルを習得する
- 市場調査する
- 副業として始めてみる
- ポートフォリオをつくる
- フリーランスとして仕事を始める
スキルがない未経験者がフリーランスとして働くための流れは、上記のとおりです。
①フリーランスになる目的を具体的に決める
フリーランスは事業内容も働き方を自分で決められます。だからこそ、フリーランスになって何がしたいのか、どんな生活を送りたいのかを明確にしましょう。
「月収100万円稼ぎたい」「1日5時間、週5日の労働で手取り20万欲しい」「好きなことを仕事にしたい」など、目的はなんでも構いません。目的が決まれば、目標となる収入や労働時間も自然と決まってきます。
②スキルを習得する
目標が決まったら、必要なスキルを習得しましょう。本を読む、ネットで調べる、セミナーに参加する、教材を購入するなど方法はさまざまです。
効率よく起業するためのスキルを習得したい人には、女性向けのキャリアスクール「SHElikes」が向いています。
定額でマーケティングやライティングなど40以上のスキルを習得でき、仕事を獲得するところまでサポートしてくれることが特徴です。
オンラインだけでも勉強できるので、仕事や家事・育児で忙しい人も利用しやすいでしょう。
③市場調査する
スキルの習得と併せて、市場調査もします。求人サイトやクラウドソーシングをチェックして、どのくらいの報酬が得られそうか調べてみましょう。
報酬の額だけではなく、どのくらい競合がいるのかもチェックポイントです。競合が多ければ、スキルアップに時間をかけて、自分の強みを磨くといいかもしれません。
④副業として始めてみる
スキル磨きは大切ですが、ある程度スキルが身に付いたと思ったら、まずは副業として始めてみるといいでしょう。自分のスキルでどのくらい稼げるのか分かり、不足している点にも気付けます。
ただし、会社によっては副業が禁止、もしくは副業の内容に制限があるかもしれません。念のため、副業を始める前に就業規則を確認または人事に相談してください。
⑤ポートフォリオをつくる
副業として仕事したら、ポートフォリオをつくります。ポートフォリオとは、これまでの仕事や作品などをまとめたものです。
デザイン系やウェブ系の仕事は、契約前にクライアントにポートフォリオの提出を求められます。データを集めてファイルをつくる、noteや無料ブログなどに実績を掲載しておくなどしましょう。
⑥フリーランスとして仕事を始める
スキルが身に付き実績もできたら、いよいよフリーランスとしてのスタートラインです。居住地を管轄する税務署に開業届を提出し、フリーランスとして仕事を始めましょう!
開業届は、事業を開始した日から1ヶ月以内に提出しなくてはいけません。個人事業主は、白色申告と青色申告から税金の申告方法を選べます。
青色申告する場合は、開業届とは別に「青色申告承認申請書」を開業から2ヶ月以内に提出しなくてはいけないので、注意してください。
スキルのない人がフリーランスを目指す際の注意点
- 半年分の生活費を貯金しておく
- 継続的にスキルアップ&勉強する
- 税金に備える
スキルのない人がフリーランスを目指す際には、上記の3点に注意しましょう。
半年分の生活費を貯金しておく
フリーランスの収入は不安定です。先ほど紹介した方法でフリーランスになる準備をしても、しばらくは思うように収入が得られない可能性も十分あります。
お金の心配があると精神的に辛く、挫折してしまうかもしれません。落ち着いて仕事に集中するためにも、半年分の生活費を貯金しておくのがおすすめです。
継続的にスキルアップ&勉強する
時代の流れが早い現代社会。1度身に付けたスキルがいつまでも通用するわけではありません。会社と違って、フリーランスは特に「個人の力」を磨かなくてはいけない働き方です。
常にスキルアップを心がけ、継続的に勉強しましょう。
税金に備える
個人事業主は、毎年3月中旬までに確定申告しなくてはいけません。その後、利益が多ければ税金を支払うので、資金を準備しておきましょう。
定期的に帳簿を付けていれば大まかな納税額を予想できますが、納税期限ギリギリにまとめて作業すると、後で大変なことになる可能性があります。
「想像以上に利益が多くて納税額も高いのに、お金がない」なんてことにならないよう、毎月帳簿をつけるのがベターです。税金については知らないと困ることも多いので、フリーランスになるならしっかり勉強しましょう。
フリーランスになりたい人におすすめのスキル
フリーランスとして働きたいけれど、どんな職業にするか迷う。そんな人におすすめのスキルは以下の3つです。
- プログラミング
- ウェブデザイン
- ライティング
プログラミング|PR
やはりプログラマーは稼げる職業ですし、まだまだ将来性もあると思います。未経験でプログラマーになっている人も少なくないので、苦手意識がないなら挑戦してみては。
プログラマーにはウェブプログラマー、アプリケーションプログラマー、ゲームプログラマーなどがあります。プログラミングは独学でも習得できますが、実践的な知識・経験を身に付けられる講座を利用するのがおすすめです。
TechAcademy(テックアカデミー)なら、現役エンジニアからオンラインでウェブ制作・プログラミング・アプリ開発を学べます。副業に必要なことが学べる「はじめての副業コース」が人気で、副業の仕事紹介までしてもらえます。
ウェブデザイン
特にやりたいことが決まっていないなら、ウェブデザイナーを目指すのもおすすめです。ウェブデザイナーは、PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフト使って、ウェブサイトをデザインします。
現役の売れっ子デザイナーさんが、「仕事できる人が足りていない」と言っていたので、まだまだチャンスがありそうです。少しでもいいので、プログラミング(コーディング)の知識があるとウェブデザインに役立つと聞きました。
ライティング
ライティングスキルは、すべての職業におすすめのスキルです。ウェブライターにならなくても、取引メールやTwitterなどで文章を書くことはたくさんあります。
そんなとき、分かりやすい・伝わりやすい文章だと信頼されますし、ライティングスキルはどんな職業でも役立つものです。
特にフリーランスは、メールやオンラインツールを使って取引先に連絡することが多いので、文章力は磨いておくといいでしょう。
30代未経験からフリーランスになった体験談
私は高校卒業後すぐに結婚・出産した、本物のスキルなし主婦でした。企業への正社員としての就職経験は、1度もありません。
そんな私ですが、沖縄移住を機に「時間と場所に囚われない仕事をしよう」と決意。33歳でウェブライターになりました。
1年ほど前に自分でブログを立ち上げてメディア化し、文章を書くスキルやウェブに関する知識はある程度身に付いていた状態です。
クラウドワークスとココナラに登録して、まずは報酬が100円くらいのアンケート回答に何件か応募。評価をもらってから、文字単価0.5〜1円の仕事に申し込みました。徐々に文字単価1.5円、2円と上げていき、継続的にお仕事をもらえるクライアントさまとも出会えました。
現在は取材やディレクションもやっていて、ウェブライターとしての文字単価は、仕事内容によって2円〜10円以上です。企業案件だと、まとめて数十万円ということもあります。
フリーランスなので稼ぎ方も報酬もさまざまですが、自分のやりたい仕事、納得いく仕事をできているので楽しいですよ!
スキルを身につけてからフリーランスになろう
スキルがない未経験者でもフリーランスにはなれますが、安定的に稼ぎ続けるためにはスキルや知識が必要です。仕事が取れない、体調不良で収入ダウン、精神的にしんどくなるといったリスクがあるので、スキルを習得してからフリーランスになりましょう。
フリーランスになる際には半年分の生活費を貯金しておき、継続的にスキルアップ&勉強する、税金に備えることも大切です。これからスキルを習得するなら、プログラミングやウェブデザイン、ライティングについて学ぶといいでしょう。
フリーランスは大変なこともありますが、私は「会社員じゃなくてよかったー!」と思うことが多々あります。笑
将来的にはフリーランスになりたいという人は、今から準備を始めておきましょう。
仕事・副業・共働き・移住などのお悩みを伺います 法人設立から売却、沖縄移住したフリーランスがアドバイス
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