「小1の壁ってなに?」「入学したらどんな生活になるんだろう」
小学校に入学すると、保育園や幼稚園とは生活がガラリと変わります。
入学を控えているお子さんがいるご家庭では、これからの生活に不安を抱えている人も多いでしょう。
そこで、小学生と高校生を育てる2児の母である私が、小1の壁を乗り越える方法や知っておくべき注意点を紹介します。
「小1の壁」とは?
「小1の壁」とは、小学校入学後に待ち受けるあらゆる問題のことです。
問題とは主に以下の4つを指します。
- 下校時間
- 宿題や持ち物
- 長期休暇
- PTA活動
小1の壁がどのような影響をもたらすのか、詳しく説明します。
小1の壁①下校時間が早い
小学1年生は下校時間が早く、5時間授業だと14時30分〜15時ごろには帰って来てしまいます。
フルタイムで働いている場合、この時間に帰宅するのは難しいですね。
学校の敷地や近所で子どもを見守ってくれる「学童保育」がありますが、お迎え時間は18時ごろまでのところが多いです。
今まで、夜間保育がある保育園や幼稚園の延長保育を利用してい他人にとっては、下校時間が大きなネックになります。
しかも、入学後1ヶ月ほどは「慣らし期間」として午前授業で下校し、保護者は学校まで迎えに行きます。
数日経つと午前の授業が終わった後に給食を食べて下校し、1ヶ月経ったころにやっと5時間授業になるのです。
入学してから約1ヶ月は、大変なので覚悟しておきましょう。
小1の壁②宿題チェックや持ち物が多い
小学校に入ると、基本的には毎日宿題が出ます。
計算問題や漢字練習のプリント、音読などなど、学校やクラスによって宿題の量は差がありますが、保護者のチェックと丸付けは必須です。
いきなり1人で宿題ができるようになるわけではないので、入学後しばらくは保護者のサポートも必要になります。
学童では宿題をやらせてくれるけど、丸付けまではしてくれません。
「明後日までに四角い箱、丸い筒、包装紙を用意してください」というように、急に持ち物を用意するようにとの手紙が来ることも多いです。
仕事が終わって帰宅してからの宿題チェックや持ち物の準備は、働く親にとってかなり負担になります。
小1の壁③長期休暇がキツい
小学校では夏休み、冬休み、春休みの3回、長期休暇があります。
夏休みは1ヶ月以上ある学校が多く、多くの保護者にとって悩みの種です。
長期休暇以外にも、学校行事の振替で平日休みになることも多いので、保育園のように心置きなく働ける環境とは大きく異なります。
小学校高学年になれば1人で留守番もさせられますが、1年生ではまだまだ不安が残るところなので、入学後の休日問題は大きな壁です。
小1の壁④PTA活動が負担になる
小学校にもよりますが、PTA活動が盛んな学校だと役員の仕事はかなりハードです。
PTA役員を役員を引き受けなくても、すべての家庭がなんらかの役員や係を引き受けなくてはいけない学校も多くあります。
運悪く仕事の多い役員や係に当たってしまったら、平日の夜や週末に召集されるので、仕事へ影響が出るかもしれません。
小1の壁を乗り越える!3つの対策
- 有料、民間サービスを使う
- 転職、働き方を変える
- 家族や近所の人を頼る
小1の壁を乗り越えるための対策は上記の3つです。具体的な方法を説明します。
対策①有料の民間サービスを使う
「学童のお迎えに間に合わない」「学童に入れなかった」という人は、有料・民間サービスを使うのが1番手っ取り早い対策です。
- 民間の学童
- お迎え付きの習いごと
- ファミリーサポート
民間の学童は、利用料が月2万〜5万円ほどと公立の学童よりも高いですが、送迎サービスがあったり夜まで見てもらえたりするところがあります。
学校へバスで迎えに行ってくれる習いごともあるので、「下校時間に少しだけ間に合わない」という場合におすすめです。
ファミリーサポートは自治体による助け合いサービスで、子どもの預かりや送迎を低価格で依頼できます。
対策②働き方を変える・転職する
業種や勤め先によっては難しいかもしれませんが、入学後しばらくは時短勤務や在宅ワークに対応してもらえたら理想的です。
数は少ないですが、子どもが小学校4年生になるまで時短勤務できる企業も稀にあります。
とりあえず、上司や人事・労務に相談してみましょう。
働き方を変えられないようなら、小1の壁を機に思い切って転職する、働き方を変えるのもいいかもしれません。
パート勤務にする、独立して在宅ワークするなどさまざまな働き方があるので、ご家族でよく話し合ってみては。
https://kobolog.info/kosodate-shigoto-zaitaku/
対策③家族や近所の人を頼る
やっぱり最終的には、家族や近所の人を頼るしかありません。
「近所の人とはあいさつ程度の付き合いしかないから頼みづらい」「親も仕事しているから申し訳ない」
と思う人もいるかもしれませんが、思い切って相談してみましょう!
同学年の子どもがいるママさんなら、快く協力してもらえるかもしれません。
ちなみに私は、義母にパートを休んで子どもを見てもらったので、働けなかった分のお金を支払っていました。
実家を頼るときも、食事代を多めに渡したりお土産を用意したり、家族相手でも感謝の気持ちを形で表すことで、快く引き受けてもらえました。
「夫は会社を休めない」というご家庭は多いと思いますが、PTA活動は頑張ってもらいましょう。
役員にならなければ、週末の学校清掃に参加すればOKだったりしますし、役員でも「平日は仕事があるけれど土日の活動ならできます」と言えば配慮してもらえたりするはずです。
小1の壁は入学前から始まる
小1の壁は、主に下校時間、宿題や持ち物、長期休暇、PTA活動が問題だとお話ししましたが、実は入学前から始まっています。
そう、入学準備です。
小学校入学前年の秋頃に、入学前検診や説明会、学用品の販売会などが実施されます。
大量の入学グッズの購入、名前付けは意外と時間がかかり、働くお母さんにとってはかなりの負担です。
最大の難関は、「算数セット」です。
小さなおはじきやブロック、カードすべてに名前を書かなくてはいけません。
私はお名前シールとスタンプを買って、子どもと一緒にやりました。笑
上履き袋や体操着袋も市販のものを買えばいいし、手づくり推奨の学校なら入学グッズの製作代行を利用しちゃいましょう。
入学準備も1人で抱え込まず、家族や便利なサービスを頼るのがおすすめです。
小1の壁への対策は早めに始めよう!
小1の壁とは、早い下校時間や大量の宿題や持ち物、長期休暇、PTA活動など小学校入学後に待ち受ける問題のことです。
問題の根底は、対応する時間がないこと。
有料や民間サービスを使ったり家族や近所の人を頼ったりして、自分の代わりに対応してもらう。
もしくは自分が働き方を変えて時間をつくるのも方法です。
入学前から準備で忙しくなるので、いずれの方法をとるにしても、早めに対策・準備を始めるといいでしょう。
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