「どんなキーワードで記事を書けばいいかわからない」「キーワード選定のやり方が知りたい」
ブログを運営していくうえで、キーワード選定はとても重要です。
私はブログを始めたばかりのころキーワード選定を知らなかったため、読者が増えるまでにかなり時間がかかってしまいました。
ブログ初心者のみなさんが私と同じ失敗をしないよう、キーワード選定のやり方をわかりやすく解説します。
そもそもキーワード選定とは?
キーワード選定とは、検索エンジンで検索ボックスに入力する文字の組み合わせのことです。
もしもキーワード選定のやり方を知りたいと思ったら、「キーワード選定 やり方」とインターネットで検索しますよね。
ブログを書くためには、このキーワード選定が重要なのです。
キーワード選定が重要な理由
検索エンジンから自分のブログを見にきてもらうためには、検索結果の上位に表示される必要があります。
なぜなら、多くのユーザーは検索結果の1ページ目、特に上位に表示されているページしか見ないからです。
検索エンジンではユーザーの検索意図に適したサイトを表示するので、まずはクローラーに「いい記事だ」と認識されなくてはいけません。
クローラーとは、インターネット上にある情報をチェックするロボットです。
キーワード(ユーザーの検索意図)に沿った内容の記事を書き、タイトルや見出しにキーワードを盛り込むことで、クローラーに評価されます。
キーワード選定はターゲットとする読者を集め、上位表示されるために重要な作業なのです。
3種類のキーワード
キーワードの種類は、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3つです。
1ヶ月間にインターネットでどれくらい検索されているか(検索ボリューム)で、区別されています。
ビッグキーワード:1万回以上
ミドルキーワード:1,000〜1万回
ロングテールキーワード:0〜1,000回
ビッグキーワードは基本的に1語で検索されます。
検索ボリュームが多いため、ウェブサイトへのアクセス増加が見込めますが、競合サイトが多いので上位表示が難しいです。
ミドルキーワードはビッグキーワードよりも競合サイトが少なく、上位表示を狙いやすくなります。
主にミドルキーワードは2語、ロングテールキーワードは3語以上のキーワードです。
ロングテールキーワードはスモールキーワードとも呼ばれ、検索ボリュームが少ないぶん小規模サイトでも上位表示を狙えます。
複数のキーワードを組み合わせて検索するほど、ユーザーの悩みや欲求は具体的になっているということなので、CV(コンバージョン)率が高いです。
CVとは「転換」や「変化」という意味ですが、アフィリエイトなどでは「成果」を表しています。
ビッグキーワード・ミドルキーワード・ロングテールキーワードの例
例えば、「ハワイ旅行」の月間検索ボリュームは60,500、「ハワイ旅行 格安」は1,000、「ハワイ旅行 格安 レンタカー」は70です。
「ハワイ旅行」と検索した人はおそらく「ハワイ旅行したいな〜」という状態でしょう。
「ハワイ旅行 格安」と検索した人は、「少ない予算でもハワイに行けるかな?」と、旅行の計画を具体的に考え始めていることが予想されます。
「ハワイ旅行 格安 レンタカー」と検索した人は、「ハワイに行くからレンタカーを借りよう」と、旅行がほぼ確定している状態です。
キーワード選定のやり方を4STEPで解説
- キーワードを決める
- 関連キーワードやサジェストを調べる
- 検索ボリュームを確認する
- 競合サイトを調査する
STEP①キーワードを決める
まずは、ざっくりでもいいのでメインのキーワードを考えます。
メインとなるキーワードは1語または2語です。
ブログでターゲットとしている読者が知りたいことは何か?興味があることはなにか?想像してみましょう。
STEP②関連キーワードやサジェストを調べる
メインのキーワードを決めたら、関連キーワードやサジェストを調べます。
関連キーワードとは、ユーザーの関心があることを表すキーワードです。
先ほどの「ハワイ旅行」というキーワードを例に挙げると、Googleの検索結果では「コロナや「格安」などが表示されます。
サジェストは「提案」という意味で、検索ボックスにキーワードを入れると自動で表示されるものです。
関連キーワードとサジェストは似たようなキーワードが表示されることも多いですが、関連キーワードにはユーザーの検索意図が反映されている点が大きく異なります。
他にも「Yahoo!知恵袋」のようなサービスでキーワードを調べるのも方法です。
ユーザーがどのような悩み・疑問を抱えているのかがよくわかります。
STEP③検索ボリュームを確認する
記事で書くキーワードがなんとなく決まってきたら、検索ボリュームを確認しましょう。
検索ボリュームは多い方がたくさんの読者を獲得できる可能性がありますが、ブログ初心者が上位表示を狙うのは難しいです。
まずはロングテールキーワードとミドルキーワードから狙いましょう。
STEP④競合サイトを調査する
キーワードが決まったら競合サイトを調査します。
検索結果で上位表示されている10記事を目安にチェックして、自分のブログが勝てるか考えてみてください。
私は主に以下の4点をチェックしています。
- サイト自体の規模や知名度
- 文字数
- 構成
- 記事監修者の有無
企業や公的機関などが運営しているサイトは強敵です。
上位表示されているページを企業や公的機関などのサイトが独占していたら、かなり難易度が高いでしょう。
文字数や構成もチェックして、自分でも書けそうか、どんな情報をユーザーが求めているのかも確認します。
記事監修者のいるページも強いです。
YMYLといって金融や健康、医療など生活に大きな影響を与えるジャンルは、情報の正確性と専門性、信頼性、権威性が重要視されます。
例えば、税理士が監修している節税方法の記事に専門家ではない一般人が勝つのは難しいでしょう。
無料で使えるおすすめキーワード選定ツール
関連キーワードやサジェストは検索エンジンで探せますが、キーワード選定ツールも使うとより便利です。
Keyword Toolとラッコキーワードと、ウーバーサジェストはサジェストワードを調べるときに使います。
Keyword Toolは無料プランだと検索ボリュームは非表示です。
ウーバーサジェストは1日3回までなら無料で利用でき、検索ボリュームとSEO難易度も部分的に表示されます。
ラッコキーワードは検索ボリュームがわかりませんが、日本製のツールなので使いやすいです。
サジェストキーワード以外にも共起語や「Yahoo!知恵袋」「教えて!goo」に投稿されている質問も表示されます。
共起語とは、キーワードと一緒に使われることが多い単語です。共起語を盛り込むことで、ユーザーの検索意図を満たす記事をつくれます。
Googleキーワードプランナーは、検索ボリュームに加えて広告掲載する場合の入札単価もわかるのが特徴です。
GoogleトレンドはGoogleでの検索トレンドがわかるので、うまく流れに乗った記事を書ければ多くの読者を獲得できるでしょう。
要注意!キーワード選定でよくある失敗
ここまでキーワードの選定方法を解説してきましたが、以下の3点には気をつけてください。
競合が強いキーワードでブログ記事を書く
キーワードの選定方法でも軽く触れましたが、競合が強いキーワードで記事を書くのは、ブログ初心者にはおすすめしません。
なぜなら、記事の質がどんなによくても、新しいサイトはドメインパワーが強いサイトに勝てないからです。
ドメインパワーとは、検索エンジンから見たウェブサイトの評価・信頼です。
例えば、同じレベルの腕を持つ医師がいるとしても、新しくできたばかりの病院より実績が豊富な病院の方が安心感がありますよね。
ウェブサイトにも同じことがいえるので、いきなりビックキーワードを狙うとなかなか上位表示記事が誕生しません。
まずはスモールキーワードとミドルキーワードの記事をいくつか書いてから、ビッグキーワードを攻めましょう。
キーワードの検索ボリュームが少なすぎる
ブログ初心者はロングテールキーワードとミドルキーワードからブログ記事を書いていくのがおすすめだと先述しました。
しかし、検索ボリュームが少なすぎるキーワードばかり書いていては、なかなか読者が増えません。
月間検索ボリュームが1,000以下のロングテールキーワードでも、ボリューム100を目安に選びましょう。
複数のキーワードを混ぜてしまっている
ブログ記事の基本は、「1記事につき1キーワード」です。
複数のキーワードを盛り込んでしまうとブログ記事の内容が曖昧になってしまうので、注意しましょう。
1記事1キーワード=単語ひとつではなく、「ハワイ バリ島 どっち」のような組み合わせも1キーワードです。
このキーワードなら「ハワイとバリ島行くならどっち?旅好き女子がおすすめポイントを紹介」というような記事を書けます。
しかし、先ほどのキーワードに「ハワイ バリ島 ホテル どっち」というキーワードだと、ハワイとバリ島の比較記事なのか、ハワイとバリ島それぞれでのホテル比較記事なのか、よくわからなくなります。
このように、検索意図が異なるキーワードを複数混ぜて記事を書くのはNGです。
キーワード選定に慣れるには経験を積むべし
キーワード選定は、地味なようでブログ運営において超重要な作業です。
ユーザーの検索意図を読み取り必要な情報をわかりやすく伝えられれば、検索エンジンで上位表示されるでしょう。
はじめから100%理解する必要はないので、まずはこの記事で紹介したやり方でキーワード選定してみてください。
ブログ初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、慣れればキーワード選定に時間がかからなくなるはずです。
ラッコキーワードやGoogleサジェストなどさまざまなツールがあるので、自分のやりやすい方法を見つけられるといいでしょう。